じゅわっとあふれ出す果汁がみずみずしい『滝沢スイカ』。糖度が高く、シャキシャキとした食感が自慢の市の名産品で、多くのお客様にご賞味いただいています。
毎年、夏になると滝沢市内の至る所に現れるのが、スイカの直売所。滝沢市の夏の風物詩です。
滝沢市でスイカの栽培を始めたのは昭和40年代。昼夜の寒暖の差が大きく、スイカの栽培に適していることから同市南部の地区より広がりました。その後、滝沢市に新しい特産品を作ろうと地元生産者が立ち上がり、昭和55年頃より本格的に栽培を始めました。
当初は栽培方法も手探り状態でしたが、スイカの産地へ視察に行くなど、学んだことを生かしながら栽培に取り組んできました。毎年、7月末頃になるとスイカの初競りが行なわれ、県内外に出荷されていきます。現在では、岩手県内で最も生産量を誇るスイカの産地として知られております。
スイカの苗植えは4月下旬から5月上旬です。6月中旬には小さく黄色い可憐な花が咲きます。受粉作業は手作業がほとんどですが、ミツバチが花のまわりを飛び回ってお手伝いをしてくれるところもあります。
6月下旬から7月上旬にかけてスイカの大きさを見極め、収穫時期の目安になるよう色分けをした棒をスイカの隣に差していきます。
7月下旬から8月上旬にかけて収穫作業が行われます。作業は、スイカのヘタ部分のツルの状態や、色分けをした棒を目安にして行います。
届いた時に一番美味しいスイカとなるように、収穫時期を見極めて傷をつけないように収穫しています。
滝沢スイカブランドを進めようと、滝沢市が共同研究を進めている非破壊型のスイカ糖度計を使用しています。滝沢市で収穫されたスイカを1つ1つ独自の基準で測定した甘さ、そして大きく育ったものを厳選してお届けします。